fc2ブログ

2009-08-15

小田原プチ旅行記

先日、三島、小田原へプチ旅行に行ってきました。
今回は、青春18切符を使い、在来線でのんびりと東海道線を進んでいきました。途中、沼津で海鮮丼を食べてお昼にし、三島に到着。三島は駅前から清流の流れる溝があり、「水の街」といった感じでした。そして、多くの文学碑が点在している「水上通り」を散策しながら三嶋大社へ。宗祇や十返舎一九といった、教科書などで御馴染みの人々や、司馬遼太郎や正岡子規といった、みんな一度はその文章を見たことがあるではないかな、という人たちの碑が清流にそって点在していました。

○三嶋大社
そうしているうちに三嶋大社へ到着。三嶋大社は源頼朝が源氏再興を祈願したと伝えられ、その後も多くの武将の崇敬を集めたことで知られています。境内には頼朝とその妻・北条政子が腰を下ろしたとつたわる腰掛け石が。頼朝は三島大社を訪れた際は、この石に腰掛けていたそうな。
やっぱり頼朝が源氏再興を成し遂げ、鎌倉幕府を開いたということもあり、合格を祈願した「旗挙出世絵馬」がたくさん奉納されていました。うん。大勝負を前にして、人事を尽くしたのならば、神様に祈り験を担ぎ、天命を待つ。それがベストでしょう!

宝物館は、鎌倉幕府の二代将軍の源頼家が病に倒れた時に書いたという般若心経や、その母北条政子が奉納したという蒔絵手箱といった源氏の一族ゆかりの品々や、足利尊氏・直義兄弟や後北条氏といった面々の文書など、貴重な資料が多数展示されていました。

○北条氏政書状
興味深かったのが、北条氏政が三嶋大社に祈願した際の書状。
この中で氏政は「兼日信長公が仰った通り、信長の娘と氏直(氏政の子、北条氏の五代目)との婚姻を成立させ、その上で関東八州は氏直が進退する」という趣旨のことを述べており、信長のもとで氏直が関東八州を支配できるよう祈願しています。武田家滅亡後の、織田・北条の関係を考慮する上でも興味深い書状です。

○鹿さん
三嶋大社には神の使いとされる鹿がいる「鹿園」という一角があります。
餌をあげることもでき、いろいろと餌が売られていました。このときは私のほかに、親子連れの人がおり、子どもさんがゲージ越しの鹿たちに餌をあげて喜んでました。鹿は餌が貰えて大喜び。ところが・・・
お母さんは微妙に顔をしかめていました。なぜかって?
こういっちゃアレだけど、動物がいっぱいいるだけあって、鹿さんのニオイが・・・、おっと、神の使いにこんなことはいえないので自主規制。でも、私が宝物館から出て。鹿園を発見したのは、これが理由だったり。

○小田原城
三嶋を出て再び電車に乗って箱根を越えて、小田原城へ到着。城下町を散策しつつ小田原城へ。小田原城の周りには、地元の小学生が絵を描いた小田原提灯が飾られていました。多くは自分の好きなキャラクターなどが書かれていた中で、いくつかの提灯には北条家の家紋「三つ鱗」が描かれていました。そして、さらにおどろいたことに、一つの提灯には

違 い 蝶 の 家 紋 が !
ise_tyo.jpg
これは伊勢氏の家紋なんですが(北条早雲は伊勢氏の出自という)、これを描く小学生って、小田原北条マニヤでもいたのでしょうか。ビックリです。

小田原城内では、いろいろな物品が展示されていました。北条氏五代の肖像や文書類、それから江戸時代に小田原を治めた大久保氏などの資料が展示されていました。そのなかで特に印象的だったのが、蒲原城将・北条新三郎の具足(写真)でした。新三郎は北条幻庵の子息で、蒲原城が武田信玄によって攻め落とされた際に討死した人物です。他の具足が綺麗に残っている中、新三郎所用の具足はボロボロで、当時の戦乱の凄まじさが思い起こされました。
img_566407_11208590_0.jpg

○北条兄弟墓所
そして、小田原の市街地には、北条氏政・氏照兄弟の墓所があります。なんでも、この地で小田原開城後の氏政・氏照が自害したそうで、生害石と共に兄弟とその夫人の供養塔が残っていました。ところで、この墓所の周囲には大量の鈴が括り付けられています。

ここには若者に隠れた人気の鈴があります。幸せの鈴と呼ばれています。墓所に置かれている2つの箱の中に、鈴が入っています。この鈴に願いをかけて持ち帰ります。願いがかなったら、この場所に返しに来ます。高校生や若者に人気のスポットです。ここに眠る北条氏政、氏照は、長引く秀吉との攻防戦の中、戦渦にまみえる領民を思い、開城を決意されたと伝えられています。願いがかなったら、幸せの鈴を結びに来てください。幸せの鈴が一杯になれば、ここに眠る領主への、なによりの供養となるでしょう。
(以上http://www.0465.net/virtual/より転載)

とのことです。戦国時代の領主の墓所が街の中に今も残り、それが幸せのスポットとなっている、というのも中々に興味深い話です。

今回は日帰り旅行だったので、これでおしまいです。またどっかへ行きたいですねえ~
にほんブログ村 旅行ブログへにほんブログ村 歴史ブログ 戦国時代へ
スポンサーサイト



テーマ : 史跡巡り
ジャンル : 旅行

プロフィール

次郎三郎TNOK

Author:次郎三郎TNOK
FC2ブログへようこそ!

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード